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雑貨デザイナーになるルート
家電やPC、自動車、私たちの生活で使う製品のほとんどは、成熟し、製品の形や機能、それ自体は決まったものになっています。いわば、差別化が難しい段階にあるといえるでしょう。
そこで大切になるのが「感性」です。たくさんある製品の中から、自分の感性にあう製品を選ぶということです。感性が大切だということは昔から言われていることですが、かつてよりも簡単にカスタマイズが普通に行われるようになった現在では、感性に対する顧客・ユーザーの意識は高まっています。
特に、雑貨では、「好きだから」という感性が重要です。その感性の多様化はどんどん進んでいます。インターネットコミュニケーションが浸透したことで、その速度は早まっています。
雑貨デザイナーに求められることも大きく変化しているといえるでしょう。一般的に、雑貨デザイナーは、アクセサリーやインテリア、食器、調理器具、バス用品など、日用品をデザインする仕事です。
多種多様な価値観、感性が満たされるような多種多様なデザインを提供してくことが求められている現在、かつてのような専門学校などで教育を受け、弟子入りして・・などといったルートのみが雑貨デザイナーになる方法ではないのです。
ネットを通じて、ニーズを掘り起こすことは比較的容易になっています。さらに、工房や職人、卸、小売店などが緩やかにつながるとともに、ネットオークションやネットショップなどの販売メディアができたことで、デザイナーが少量を生産し、少数の顧客に販売するというミニマムマーケットを形成することができるのです。
いわば、小さな企画を作り、それを小規模に実施して、マーケットリサーチができるのです。
このような環境では、学生や主婦、サラリーマン、もちろんデザイナーを含め、イージーゴーイングな参入ができるため、必ずしも「徒弟的」な教育を経ずに、「感性」に基づいた雑貨デザイナーが生まれることになります。